AGA治療を調べていくと「育毛メソセラピー」という治療方法があることを知ると思います。
そうです。注射する治療です。
ですが、医学も日々進歩しているので、注射針を使わない「育毛メソセラピー」があったりと、その全体像をスッキリ理解するには時間がかかるのも現状です。
そこで、今回は育毛メソセラピーに特化して、特徴や効果などをまとめました。この記事に目を通していただければ「育毛メソセラピー」については大枠ご理解いただけると思います。
ご理解の上、安心してAGA治療を受けていただければと思います!
育毛メソセラピーの目 次
育毛メソセラピーとは?
ー育毛メソセラピーっていつから始まったの?
育毛メソセラピーのメリット
ー育毛メソセラピーのAGA治療って効果あるの?
ー育毛メソセラピーはどんな症状に効果があるの?
ー育毛メソセラピーに使う治療薬って何?
育毛メソセラピーのデメリット
ー育毛メソセラピーの値段は高い?
ー育毛メソセラピーを行なっているAGAクリニックのご紹介
ー育毛メソセラピーって副作用はあるの?
ー育毛メソセラピーは注射だし痛いの?
育毛メソセラピーの種類
ーパピュール法(一般的な注射針の直接投与の方法)
ーナパージュ法
ーノンニードル法(注射針がない直接投与の方法)
育毛メソセラピーのまとめ
育毛メソセラピーとは?

育毛メソセラピーとは、AGA治療法の一つで、発毛を促進させる成分を、頭皮に注入する方法です。
メソセラピーは脂肪溶解注射のことを言い、それを育毛に応用したのが育毛メソセラピーです。元々メソセラピーは注射器で行なうのが主流でしたが、現在は、
- 普通の注射器を使う直接投与
- 注射器を使わない直接投与
があります。
育毛メソセラピーのみでAGA治療をすることは基本的にはなく、外用や内服と併用となります。その外用や内服の効果を高めるのが育毛メソセラピーです。
メソセラピーっていつから始まったの?

メソセラピーは、1950年代のフランスの医師の経験によって開発された、筋肉や皮下組織への局所的な物質の注射でした。欧州ヨーロッパでは多くの医療目的で普及していて、アメリカの美容外科にて脂肪減らす等の目的に使用されています。
現在は、主に痩せたい方にも普及しているようです。そのメソセラピーを応用させて育毛メソセラピーが誕生しました。
育毛メソセラピーのメリット

育毛メソセラピーをAGA治療に取り入れる時に気になるのがメリットではないでしょうか?
ここでは、育毛メソセラピーの効果、症状、そもそもの意味を紹介しながらメリットに迫ります。
育毛メソセラピーのAGA治療って効果あるの?
AGA治療を分けると外用(皮膚の上から直接塗布などするもの)と内服(飲む)に分かれます。
外用は主に頭皮を介して浸透していくような治療法になるため、頭皮に浸透しなかった部分は効果が少なく、浸透した成分のみ効果を発揮します。
逆に、内服は口から飲み、その薬の成分は胃などの内臓で吸収され、全身にいくため、治療したい部位のみだけではなく、薬の成分が全身に行き渡ります。
育毛メソセラピーは、注射器を使わないものも注射器を使うものも頭皮に直接注入するため、AGA治療したい部位に多くの成分を注入させることができます。
また、クリニック自体でオリジナルの薬剤にて成分量が異なることが多いため、その成分については、担当医師と相談し、理解をしてから行うことが必要と思われます。
育毛メソセラピーはどんな症状に効果があるの?
先ほどもお伝えしたとおり、育毛メソセラピーのみでAGA治療に効果をもたらすものではありません。育毛メソセラピーは外用や内服の効果を高めるという目的にあります。
人間の体は外界からの刺激に対して守る反応があります。それは自らの体を守るためにあり、正常な反応となります。ですが、AGA治療に対してはその力(反応)が治療の弊害になることがあります。
どういうことかというと、人間の体には恒常性(ホメオスタシス)というものがあり、今ある体(薄毛の頭皮)を一定の状態に保ちつづけようとする傾向があります。
言葉を砕くと、薄毛の状態が今の体にとって”普通”になり、それを保ち続けようとする体になっており、それを越える必要があります。
頭皮が固くなってしまい、毛根が育ちにくい場合、それが体にとって”普通”の状態になってしまっています。
育毛メソセラピーは、脂肪を融解して、頭皮の皮膚や筋肉の細胞を柔らかくすることで、その薄毛という状態が”普通”になってしまっているのを打破し、頭皮のバリアーを一旦解き、育毛剤を浸透させやすくします。
育毛メソセラピーに使う治療薬って何?
育毛メソセラピーに使う治療薬はクリニックによって異なりますが、主に成長因子(グロースファクター)とあとは発毛薬としてのミノキシジルなどを配合しています。
治療薬の配合については、各クリニックによって異なるので、こちら(リンク)をご参照ください。
育毛メソセラピーのデメリット

メリットに続き、デメリットに触れていきたいと思います。デメリットについては値段、副作用、注射であることの痛みについて紹介していきます。
育毛メソセラピーの値段は高い?
AGAの治療はクリニックによって異なり、探している皆さんは実際どうなんだって不安だと思います。早く治療を始めたいけど、値段も気になるし、、、いくらかかるんだろうと思いますよね。
- 育毛メソセラピーのみだと18,000円程度〜100,000円程度まで様々
- 育毛メソセラピーは、大体のクリニックで推奨されている回数は6〜12回程度
- 月に1回の治療なので、半年から1年ぐらいの期間で費用を計算するとわかりやすい
治療費の計算としては1回あたりの育毛メソセラピーの費用×6回、そして内服薬を併用した額が合計金額となります。
早く効果が出て6回以下で終わる方もいますし、6回以上必要とする方もいますので、担当医師と相談しながら無理せず薄毛治療を継続してほしいと思います。
AGAクリニックはたくさんありますので、有名な何個かのクリニックを確認いただき、値段のイメージをつけてもらえたらと思います。
育毛メソセラピーを行なっているAGAクリニックのご紹介
AGAスキンクリニック
- 初診料5000円
- 育毛メソセラピー2cc 50,000円/1回、4cc70,000円/1回
- 内服薬14,000〜22,000円/1ヶ月
- 外用薬14,000円/1ヶ月
銀座総合美容クリニック
- 初診料3,240円
- 育毛メソセラピー19,440円/1回
- 内服薬7,020円〜18,900円
湘南美容外科クリニック
- 初診料無料
- 育毛メソセラピー3回,98,000円、6回,192,000円、12回,380,000円
- ボトックス注射メソセラピー1回,68,850円
例えば、AGAスキンクリニックで治療費を計算すると、6回×50,000円だと育毛メソセラピーの金額が300,000円になります。内服薬の金額を計算すると6回×14,000円=84,000円です。
半年間の育毛メソセラピーと内服薬の治療費を合算すると、384,000円になります。これが月1回で育毛メソセラピーを半年継続した治療費となります。
お財布と相談して無理なく継続してくださいね。
育毛メソセラピーって副作用はあるの?
現在は、育毛メソセラピー自体の副作用はほぼありません。
各クリニックが副作用のないように気をつけていることもありますが、血管が新しく生まれるため、赤みや痒みが伴うことがあります。それ以外の重篤な副作用についてはないと思われます。
ただし、育毛メソセラピーがということではなく、発毛薬のミノキシジルについては心血管系の副作用が確認されています。ミノキシジルは、動脈を広げる作用があり(血管拡張作用)、これによって心臓などに副作用をもたらす可能性があります。
クリニックは医師の診察にて処方されているため、問題が起こらないように考慮されていますが、心配な方は事前に担当医師に相談する必要があります。特に心臓の疾患をお持ちの方は必須です。
育毛メソセラピーは注射だし痛いの?
最初にお伝えした通り、育毛メソセラピーは注射と注射を使わない方法がありますが、今は注射針自体も細く痛みは非常に少ないです。下記にて説明しますが、注射針を使わない方法もあるので、痛みの弱い方は事前にカウンセラーや医師に聞いておくと安心かと思います。
育毛メソセラピーを詳細に調べると注射器の針の種類に以下の違いがあります。
AGAクリニック(病院)によって名称が異なりますので、カウンセラーやドクターに以下の3つの内、どれに該当するか質問するようにしてください。
育毛メソセラピーの種類
パピュール法(一般的な注射針の直接投与の方法)
一般的な注射器を使用してAGAの治療薬を頭皮に直接投与する方法です。
射針を使用するので痛みがあったりイメージ的に怖いと思われがちですが、注射を打つ部分を急速に冷やしてから注射をしたりするなどして、痛みを和らげる工夫などをしているため、痛みを我慢する必要はあまりありません。
ナパージュ法
パピュール法に比べ、痛みが少ないです。なぜかというとパピュール法に比べ、表皮に近いところに注射するためです。ただしパピュール法に比べると、効果が遅くなるため、即効性という点ではデメリットです。
ノンニードル法(注射針がない直接投与の方法)
注射を使わないのが名前の通りのノンニードル法です。その一つに電気穿孔法というのがあります。毛根の直下に直接投与し、かつ痛みもないため、痛みに弱い方には有り難い方法です。
育毛メソセラピーのまとめ
- AGA治療の方法の一つに育毛メソセラピーがあり、他の薬と併用することでより効果があるとされる
- 内服と異なり、直接毛根に投与できるため、薬剤が薄毛にダイレクトに届きやすいと言われている。
- 値段はクリニックによって異なるので、カウンセラーや医師との相談が必須。
- 痛みを伴うものもあるが、医療の発展に伴い、その問題もだいたい解決する。
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この記事を監修している毛髪診断士
毛髪診断士 |
毛髪診断士・薄毛研究家として、薄毛の方々の相談に乗りつづけるかたわら、AGAクリニック、育毛剤、育毛シャンプーなどの研究を続けている。自身が薄毛になってしまったことから、辛くなった心に寄り添う相談姿勢が好評を集めている。AERA(雑誌)も専門家としてコメントし、Yahoo!ニュースにも取り上げたれた。